2024年から始まった新NISA。
すでに実践している方もいると思います。
今回は、これから新NISAを始めようとする方に対して、過去2年間におけるつみたてNISAの運用実績を公開。
ここでは、具体的なデータと分析を通じて、過去2年間の成績を振り返り、どのような戦略だったのかを検証していきます。
「何が良くて、何が悪かったのか?」
安心できる利回りを手にできるヒントがここにあります。
目次
つみたてNISAの運用実績
![](https://40-sisan-keisei.com/wp-content/uploads/2024/01/maxim-hopman-fiXLQXAhCfk-unsplash-1024x683.jpg)
筆者が実践した「つみたてNISA」は2年間の実績において、トータルでは安定した成績を残しました。
当初は、マイナスになる場面も経験しましたが、その後は回復して利益を得ました。
![新NISAでオススメする投資信託の「つみたてNISA運用実績」](https://40-sisan-keisei.com/wp-content/uploads/2023/09/Adobe21-150x150.jpg)
2年間を通して、購入した商品は以下の3つです。
・SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
・eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
・ひふみプラス
購入日は毎日に設定して、つみたてNISA上限額の月額33,333円で3つの商品を購入しました。
その結果、それぞれの利回りはこちらになります。
商品名 | 2年間の利回り結果 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 21% |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 19% |
ひふみプラス | 8% |
インデックスファンドの2つ(SBI・V・S&P500、eMAXIS Slim全世界株式)は成績も良かったです。
しかし、アクティブファンドのひふみプラスはそこそこの成績でした。
正に、「インデックスファンドは初心者に最適」を実体験した次第です。
アクティブファンドを否定するつもりはありません。
ただ、高い信託報酬の割には成績が振るわなかったなという感じです。
この結果から新NISAでは、アクティブファンドの購入はやめようと考えています。
安定した利回りの理由
![](https://40-sisan-keisei.com/wp-content/uploads/2024/01/eswaran-arulkumar-WBxy5Lc-V2g-unsplash-1024x683.jpg)
つみたてNISAの戦略は、一般的に分散投資と長期保存です。
今回は、つみたてNISA制度が終わってしまったので2年間だけです。
よって、長期保存とはなっていません。
商品選択時には、分散投資を意識して購入しました。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドについて
言わずと知れた米国の優良企業500社に投資している商品です。
米国企業に偏っているという意見もありますが、500社に分散投資していると捉えています。
単一銘柄や偏ったカテゴリー(市場)に投資するよりも、幅広く米国市場に投資できると考えました。
成績が良かったのは、米国経済が好調だったことが要因です。
これからも、好調な米国経済が続くとは思っていません。
ただ、米国は世界経済を牽引しているので、それに乗っからない手はないです。
最先端技術や革新技術の企業が生まれる土壌がある国なので、今後もユニコーン企業が生まれるでしょう。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)について
米国企業以外に、投資できる商品として選択しました。
人気のオールカントリーではなく、こちらの商品を選んだ理由は以下の記事を参照してください。
![新NISAで初めての投資:S&P500の商品比較](https://40-sisan-keisei.com/wp-content/uploads/2023/08/kenny-eliason-AOJGuIJkoBc-unsplash-150x150.jpg)
人気のあるオールカントリーよりも、米国比率が高いこちらの商品の方が成績は良いです。
理由は、米国比率にあります。
「オールカントリー」と「除く日本」における投資地域の比率を見ると理由が一目瞭然です。
最初に、「オールカントリー」の地域比率を示します。
![](https://40-sisan-keisei.com/wp-content/uploads/2024/01/image.png)
米国比率は、60.6%です。
次に、「除く日本」の地域比率を示します。
![](https://40-sisan-keisei.com/wp-content/uploads/2024/01/image-2.png)
こちらは、米国の比率は64.1%です。
整理すると以下のようになります。
商品名 | 米国比率 |
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) | 60.6% |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 64.1% |
これらから分かるように、「除く日本」の方が米国比率は高いので、米国景気の恩恵を受けやすくなります。
また、上記のことからトータルリターンにも差があることが分かります。
以下が比較表です。
期間 | オールカントリー | 除く日本 |
1年 | 30.42% | 30.54% |
3年 | 17.79% | 18.21% |
設定来 | 108.99% | 110.84% |
米国経済の好調さが反映されて、少しだけ「除く日本」の方が成績は良い結果となっています。
ひふみプラスについて
こちらは、購入した商品の中で唯一のアクティブファンドです。
日本株を中心の商品になっています。
![](https://40-sisan-keisei.com/wp-content/uploads/2024/01/image-3.png)
最近の日本株は、バブル後最高値の更新を続けています。
しかし、過去2年間は米国株の方が良かったはずです。
これが、「ひふみプラス」の成績が他の商品と比較して良くなかった原因だと思います。
日本株は、円安の影響で海外投資家が購入しています。
2024年から新NISAも始まって、今後は日本株も上昇する可能性を秘めています。
これがどこまで続くかは、見守る必要があるでしょう。
実際の投資額と成績
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ここでは、各商品における2年間(2022年1月~2023年12月)の成績を見ていきます。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの成績
SBI・V・S&P500に投資した金額と評価額のグラフを示します。
![](https://40-sisan-keisei.com/wp-content/uploads/2024/01/image-4.png)
最初の1年間で、マイナスになった時期もありますが、その後は回復して21%の利回りになりました。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の成績
次に、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)に投資した金額と評価額のグラフを示します。
![](https://40-sisan-keisei.com/wp-content/uploads/2024/01/image-5.png)
こちらも、最初の1年間でマイナスになった時期もありました。
ただ、その後は回復して最終的には19%の利回りになりました。
ひふみプラスの成績
最後に、ひふみプラスに投資した金額と評価額のグラフを示します。
![](https://40-sisan-keisei.com/wp-content/uploads/2024/01/image-6.png)
こちらは、投資を始めてから1年以上経ってから利益が出てきました。
2年間の結果は8%の利回りでした。
日本株は米国株と比べると伸びなかったことが原因です。
ただ、ひふみプラスはアクティブファンドなので、インデックスファンド以上の利回りを上回ることを期待していました。
しかし、今回は他の商品と比較すると成績が振るいませんでした。
ひふみプラスは、インデックスファンドと比較して高い信託報酬(1.078%)なので、それに見合う利回りを期待してしまいます。
商品名 | 2年間の利回り | 信託報酬 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 21% | 0.0938% |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 19% | 0.05775% |
ひふみプラス | 8% | 1.078% |
上記の結果を比較すると、アクティブファンドのひふみプラスは信託報酬が突出しています。
そのわりには、利回りが他のインデックスファンド以下です。
よって、新NISAではインデックスファンドに集中したいと考えています。
まとめ
![](https://40-sisan-keisei.com/wp-content/uploads/2024/01/Adobe23.jpg)
今回は、好調な米国経済に助けられた形で、安定した利回りを得られました。
戦略としては、「米国比重を高くした」ことです。
たまたま、上手くいった形に近いですが、米国は右肩上がりの経済成長をしないと世界規模の不況が訪れてしまいます。
なぜなら、世界経済を牽引しているからです。
そのため、カンフル剤を打ってでも経済発展させていくのが米国です。
それに乗っかる形で、米国比率を増やすことが功を奏しました。
新NISAは従来のNISAと異なり、非課税期間が無期限です。
このことは、時間を味方に付けられます。
コツコツと積立する投資する長期保存の戦略にピッタリです。
新NISAは、分散投資と長期保存の戦略がとれます。
それによって、資産形成と年金にプラスできる期待が持てます。
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