実は間違っていた!? イデコのオススメ証券会社選び

ここ数年で、iDeCoは老後資金を作るのに適している制度として加入者が増えています。

いざ、iDeCoを始めようとして、最初の悩みはどこの金融機関に口座を開くかということです。

どこの金融機関でiDeCoの口座を開くかは、とても重要になります。

理由は以下になります。

  • 一人に1つのiDeCo口座しか開けない
  • 金融機関ごとにiDeCoで購入できる商品に制限あり

そういった中で、iDeCoを始めるのにオススメなのは「SBI証券」です。

SBI証券はネットで手続きができる証券会社で、いわゆるネット証券です。

通常の証券会社や銀行では、対面での手続きになり人件費が掛かりますが、ネット証券であれば手数料を安くできます。

また、どのカテゴリー(投資先)においてもコスト(信託報酬)が一番安い商品(投資信託)を取り扱っているからです。

では実際に、カテゴリーごとの代表的な商品と、それを扱う証券会社を見ていきましょう。

イデコの最安商品と取扱い会社

投資先ごとに分けた商品を、4社(SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券)で比較をしてみます。

インデックスファンドの最安商品

まずはカテゴリーごとに、コスト(信託報酬)が低く運用成績が良いインデックスファンドと、その取扱い会社の表になります。

インデックスファンドとは:投資対象の値動きを示す「指数」に連動するように運用されるもの。運用成績は「対象の指数並み」です。

iDeCoで購入できる代表的な商品と、その取扱い会社を表にしてみました。

全世界株式インデックスファンド

最初の比較は、世界株式を対象にした商品になります。

iDeCoで購入できる全世界株式の商品を、コストの安い順に並べてみました。

商品名 信託報酬 SBI 楽天 松井 マネックス
SBI・全世界株式インデックスファンド雪だるま(全世界株式) 日本を含む 0.1102%      
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 0.1144%    
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)日本を含む 0.1144%    
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)日本を含む 0.132%    

全世界株式を対象とした商品では、「SBI・全世界株式インデックスファンド」が一番低い信託報酬でした。

それを購入できる証券会社はSBI証券です。

表内に、日本を含むかどうかを追記しています。

理由は、今後の日本経済に期待が持てないとお考えであれば、日本を含まない商品を選んだ方が良いからです。

米国株式インデックスファンド

次は、米国企業の株式を対象にしたインデックスファンドです。

iDeCoで購入できる米国株式の商品を、コストの安い順に並べてみました。

商品名 信託報酬 SBI 楽天 松井 マネックス
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.0968%  
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.162%    
iFree NYダウ・インデックス 0.2475%    

米国株式を対象とした商品では、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が一番低い信託報酬でした。

2番目にコストが安い「楽天・全米株式インデックスファンド」よりも、40%も安い信託報酬です。

米国株式の商品を購入するなら、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の一択になりそうですね。

それを購入できる証券会社は、SBI証券、松井証券、マネックス証券になります。

先進国インデックスファンド

先進国の株式を対象にしたインデックスファンドです。

商品名 信託報酬 SBI 楽天 松井 マネックス
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.1023%      
eMAXIS Slim先進国株式 0.1023%  
たわらノーロード先進国株式 0.1099%      

先進国株式を対象とした商品では、「ニッセイ外国株式」と「eMAXIS Slim先進国株式」が一番低い信託報酬でした。

iDeCoで、「ニッセイ外国株式」を購入できる証券会社はSBI証券だけです。

反対に、「eMAXIS Slim先進国株式」を購入できる証券会社は、SBI証券、松井証券、マネックス証券の3社になります。

日本株式インデックスファンド

日本の株式を対象にしたインデックスファンドです。

商品名 信託報酬 SBI 楽天 松井 マネックス
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 0.154%    
One DC国内株式インデックスファンド 0.154%    

日本株式を対象として商品では、「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」をはじめいくつかの商品が横並びの信託報酬でした。

日本株式の商品は、なぜコストを横並びにする理由は分かりません。

これからiDeCoを始める方は、インデックスファンドの中から商品を選択するのが良いでしょう。

理由は、やっぱり値動きがゆるやかで大きな損失(リスク)が少ないからです。

特に初心者の方は、大きな値動きがある商品よりも、長期にわたってコツコツ積み上げる方がオススメです。

アクティブファンドの比較

続いて、アクティブファンドの比較です。

こちらも、コスト(信託報酬)が低く、運用成績が比較的良い物を選択しています。

アクティブファンドとは:市場平均(指数)を上回る成績を目指すファンドで、運用会社が独自に投資対象を組み合わせたもの。

インデックスファンドは値動きが大きいのが特徴です。

運用会社が行う市場調査などの手間が掛かることから、コスト(信託報酬)は高めに設定されています。

運用成績は、商品によって差が大きいので、選ぶ場合は慎重な見極めが必要です。

全世界株式アクティブファンド

全世界株式を独自に設定して、それを対象にしたアクティブファンドです。

商品名 信託報酬 SBI 楽天 松井 マネックス
セゾン資産形成の達人 1.35%±0.2%    

全世界株式を対象としているアクティブファンドで、好成績と信託報酬の低さでは、セゾン資産形成の達人を取り上げました。

それを購入できる証券会社は、SBI証券、楽天証券です。

日本株式アクティブファンド

日本株式を独自に設定して、それを対象にしたアクティブファンドです。

商品名 信託報酬 SBI 楽天 松井 マネックス
ひふみ年金 0.836%  

日本株式を対象としたアクティブファンドでは、好成績と信託報酬の低さでは、ひふみ年金を取り上げました。

それを購入できる証券会社は、SBI証券、松井証券、マネックス証券です。

ネット証券の最安商品

前項では、インデックスファンドとアクティブファンドの主な投資先と商品を取り上げました。

その中で、投資先ごとに最安商品を取り扱うネット証券を取り上げました。

投資先最安商品がある会社
全世界株式インデックスSBI
米国株式インデックスSBI・松井・マネックス
先進国株式インデックスSBI・松井・マネックス
日本株式インデックスSBI・松井・マネックス
全世界株式アクティブSBI・楽天
日本株式アクティブSBI・松井・マネックス
出典:著者作成

上記の表から、SBI証券はどの投資先でもコストが低い商品を取り扱っている金融機関になります。

iDeCoのような長期投資を使う場合は、低コストの商品をコツコツと積立するのが確実に年金を貯めるコツです。

証券会社ごとに、選択できる商品が異なります。

低コストの商品を選ぶなら、SBI証券で口座開設することをオススメします。

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イデコ口座を開く証券会社の比較

実際にiDeCo口座を開く場合に、証券会社の気になる点はあると思います。

初めて証券会社に口座を開く場合、気になる点として3つをあげました。

  • 手数料
  • 商品数
  • サポート体制

では、今回比較している4社の証券会社について、比較してみましょう。

手数料の比較

どの証券会社にするか選ぶ際に、手数料の安さは大切なポイントです。

なぜなら、iDeCoは長期投資になりますので、なるべく手数料の安い会社を選んだ方がコストを低く抑えられます。

各証券会社のホームページには、「運営管理手数料ゼロ円」「運営管理費用ずっと0円」などと書かれています。

しかし、実際は証券会社に支払う金額はゼロ円でも、国民年金基金などに支払う以下の金額が掛かので、注意してください。

証券会社 加入時・移管時手数料 口座管理手数料(月額)
SBI証券 2,829円 171円
楽天証券 2,829円 171円
松井証券 2,829円 171円
マネックス証券 2,829円 171円

今回対象としている4社は、大手の金融機関より口座管理手数料は安くなっています。

上記の金額は、証券会社に払う金額ではなく、内訳は以下の通りです。

  • 加入時・移管時手数料:国民年金基金連合会に支払う
  • 口座管理手数料(月額):国民年金基金連合会に105円、信託銀行に66円の計171円

このように、証券会社ではなく関係機関に支払う金額が発生します。

今回紹介している4社の手数料については、結果としてどこの証券会社を選んでも差はありません。

iDeCoの商品数

iDeCoの商品(投資信託)の数は、豊富なほど選択肢が増えるので使い勝手が良いです。

iDeCoを始めるときに商品を一つだけ選んでも良いですし、iDeCoの上限金額内で幾つか組み合わせることもできます。

紹介している4社は、商品の数が充実しています。

証券会社 iDeCo商品数 iDeCo商品リスト
SBI証券 36本 SBI商品リスト
楽天証券 31本 楽天商品リスト
松井証券 39本 松井商品リスト
マネックス証券 27本 マネックス商品リスト

会社ごとに取扱い商品が異なるので、どの証券会社にどんな商品があるのかはチェックしましょう。

チェックする方法としては、各証券会社がホームページで公開しているiDeCoの商品リストを見れば解決できます。

この4社であれば、どこを選んでも商品数は十分なので差はありません

サポート体制

iDeCo口座の開設申し込みは書面で行うので、不明点を電話で問い合わせる場合は、コールセンターを利用する場合もあります。

各社のサポート体制を比較してみました。

証券会社 iDeCo専用コールセンター AIチャット
平日 土日 祝日
SBI証券 〇8:00~17:00 〇8:00~17:00
*土日は新規申し込み問い合わせのみ

年末年始含む
 
楽天証券 〇10:00~19:00 〇9:00~17:00 〇9:00~17:00
松井証券 〇8:30~17:00
マネックス証券 〇8:30~17:00

サポート体制では、コールセンターが土日祝日も対応している楽天証券の利便性が少し高いかもしれません。

反対に松井証券とマネックス証券は、土日祝日に対応していないので不便に見えます。

ただ、各社は問い合わせメールの対応を行っているので、平日忙しい方はメールで対応してもらうことも可能です。

また、最近は各社ともAIチャットを充実させているので、簡単な問い合わせならその場で回答をもらえます。

これら4社においては、iDeCo口座を開くにあたって大きな差はないと考えられます。

気になる点を比較した結果

SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券について、「手数料」「商品数」「サポート体制」を比較してみました。

iDeCo口座を開くのに、支障となる差はなかったと思います。

すなわち、この4社ならどこを選んでも差がなという結果です。

まとめ

iDeCoは、老後資金作りに便利な仕組みとして広がっています。

多くの人が、どの金融機関にiDeCo口座を開こうか悩みます。

繰り返しになりますが、iDeCo口座を開くなら、オススメはSBI証券です

なぜなら、各投資先において、コスト(信託報酬)が一番低い商品を提供しているからです。

iDeCoは長期投資になるので、コストが少しでも低い方が老後資金を貯めるのに有利となります。

よって、自分が購入したい投資先から、一番コストが低い商品を選択するのが良いでしょう。

iDeCoの口座開設まで1~2カ月は掛かるので、まずは資料を取り寄せてみてはどうでしょうか。

商品選択に悩んだら、以下の記事を参考にしてください。

SBI証券で「自分年金」作りに最適なiDeCoのオススメ商品4選!SBI証券で「自分年金」作りに最適なiDeCoのオススメ商品4選! 忙しい40代に提案!iDeCoのポートフォリオは2つの商品で決まり忙しい40代に提案!iDeCoのポートフォリオは2つの商品で決まり
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