投資信託の利回りを知りたい方へ!対象市場ごとに特徴があります。

これから投資信託を始めたい人は、いったいどのくらいの利回りか知りたいですよね?

思った以上に、低いのか高いのか。

株式市場を対象にした「つみたてNISA向けの投資信託」を調べてみました。

2022年12月時点で、投資信託の市場ごとに分けると3年の利回りは以下の通りです。

米国株式:17.50%
世界株式:15.95%
日本株式:8.05%

これらは、市場ごとに利回りが高い上位10銘柄(米国株式は9銘柄)の利回りを平均した数字です。

傾向としては、日本株式<世界株式<米国株式の順で、利回りは高くなります。

投資信託(商品)を選ぶとき、できれば利回りが高いものを選んだ方が良いでしょう。

ただ、長期の投資において、利回りだけで商品を選んではいけません。

投資信託で、資産を増やすには長期間の投資が必要です。

利回り以外の指標も大事になります。

まずは、利回りについて以下から詳しく説明します。

投資信託の利回りとは

証券会社によっては、利回りをリターンやトータルリターン※※と呼ぶところもあります。

※、※※厳密にはそれぞれ計算式も違いますが、この記事では意味がほぼ同じなので利回りに統一します。

利回りとは、投資した元本に対して一定期間における収益の割合を示したものです。

簡単に言うと「投資金額に対して得られた収益の割合」

投資信託の収益には、分配・還元される金額以外に売却時の損益も含まれます。

よって、利回りを計算するとき収益は「分配金+売却益」となり、計算は一般的に以下の式を使います。

利回り= (分配金+売却益) ÷ 運用年数 ÷ 投資金額 ×100

具定例
100万円を投資して、1年後に5万円の分配金を受取り、101万円で売却して1万円の利益を得た場合を考えてみましょう。
上記の計算式に当てはめます。
(分配金5万円+売却益1万円)÷1年÷投資額100万円×100
=6%

この場合、利回りは6%となります。

利回りは、投資信託(商品)を選ぶための一つの指標です。

投資信託で、どのくらいの収益が得られるのか気になりますよね。

ただ、それだけで商品を選択してはいけません。

それについては、後ほど記載します。

その前に、利回りと間違いやすい用語があるので、その説明をしていきます。

利回りと間違いやすい用語

利回りと利率

利回りと間違いやすい用語として「利率」があります。

「利率」は預金や債券に使われる言葉で、投資信託には使いません。

「利率」とは預金などによって得られた利子の収益率です。

利回りと騰落率

同じように間違いやすい用語として、「騰落率(とうらくりつ)」があります。

「騰落率」とは、一定期間における値上がり率、もしくは値下がり率を示します。

たとえば、基準価格が1万円の商品が1年後に1万2,000円になった場合、この騰落率は「20%」になります。

投資信託の利回りを比較

では、実際の利回りはどのくらいになるのでしょうか?

SBI証券のホームページを参照して、「つみたてNISA」の対象となっている投資信託(インデックスファンド)の利回りを見てみましょう。

対象市場によって利回りは異なるので世界株式、米国株式、日本株式の3つに分けました。

今回は、なるべく過去実績が反映できるように3年間の利回りを対象にしました(2022年12月時点)。

米国株式の投資信託 利回り

米国株式を対象としている商品で、利回りが高い順に9銘柄※を表にしました(純資産額10億円以上を対象)。

※対象を10銘柄にしたかったのですが、つみたてNISAの米国株式商品は、現時点で発売から3年以上経っているものが9銘柄でした。

順位商品名3年
利回り
1eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)18.28%
2iFree S&P500インデックス18.13%
3SBI・V・S&P500インデックス・ファンド18.10%
4SSGA-米国株式インデックス・ファンド17.86%
5iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド17.70%
6楽天・全米株式インデックス・ファンド17.37%
7たわらノーロードNYダウ16.86%
8i Free NYダウ・インデックス16.85%
9eMAXIS NYダウインデックス16.37%
平均値17.50%
参照:SBI証券 トータルリターン(2022年12月時点)

米国株式のS&P500指数を対象にした商品が上位を占めています。

上位と下位の利回りの差が1.91%もあるのが特徴です。

後ほど示しますが、世界株式では0.51%で日本株式では0.38%の差でした。

人気の「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、3年経過したばかりですが、上位に食い込んでいます。

世界株式の投資信託 利回り

世界各国の株式を対象としている商品で、利回りが高い順に10銘柄を表にしました(純資産10億円以上を対象)。

順位商品名3年
利回り
1eMAXIS Slim 先進国株式インデックス16.11%
2たわらノーロード先進国株式16.07%
2東京海上セレクション外国株式インデックス16.07%
4ニッセイ外国株式インデックスファンド16.05%
5iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)15.99%
6Smart-i 先進国株式インデックス15.98%
7三菱UFJ-つみたて先進国株式15.96%
8My SMTグローバル株式インデックス(ノーロード)15.96%
9三井住友DS-外国株式指数ファンド15.72%
10野村インデックスファンド・外国株式15.55%
平均値15.95%
参照:SBI証券 トータルリコール(2022年12月時点)

上位は、先進国の株式を対象とした商品が占めています。

新興国を含めた世界株式や、先進国だけの商品も含まれているのが特徴です。

すなわち、世界に幅広く投資できるのがこの市場の良さになります。

人気のeMAXIS Slim世界株式(除く日本)は、14.87%で11位でした。

日本株式の投資信託 利回り

日本株式を対象としている商品で、利回りが高い順に10銘柄を表にしました(純資産額10億円以上を対象)。

順位商品名3年
利回り
1iFree 日経225インデックス8.22%
2eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)8.15%
3ニッセイ日経平均インデックスファンド8.14%
4三菱UFJ国際-つみたて日本株式(日経平均)8.10%
5Smart-i 日経225インデックス8.09%
6野村つみたて日本株投信8.05%
7ニッセイ日経225インデックスファンド8.01%
8Smart-i日経225インデックス7.94%
9東京海上・日経225インデックスファンド7.93%
10eMAXIS日経225インデックス7.84%
平均値8.05%
参照:SBI証券 トータルリターン(2022年12月時点)

米国株式や世界株式と比較すると、全体的に低い結果となりました。

上位から下位までの利回りは、0.38%と差が小さいことが特徴です。

米国株式や世界株式に比べると、日本株式の利回りは低い結果です。

市場ごとの利回り結果

ここまで、米国株式、世界株式、日本株式の3つの市場を対象とする投資信託(商品)を比較してきました。

市場名3年利回り
米国株式17.50%
世界株式15.95%
日本株式8.05%
投資信託の利回り比較(2022年12月時点)

3つの市場のなかで、米国株式の投資信託(商品)は高い利回りであることが分かりました。

ただ、商品選択において利回りが高い商品を選べば良いわけではありません。

利回りが高い商品は、リスクも高いと言われています。

商品を選ぶにあたり、利回り以外について次項から説明します。

投資信託は利回りだけでない

投資信託を選ぶにあたって、利回り以外に重要なものがあります。

それは、コスト(信託報酬)です。

つみたてNISAでは、長期の投資期間が設けられています。

その間に、毎日支払わなければならないのが信託報酬です。

商品ごとに、信託報酬の割合は何%と設定されています。

2つの市場を対象に、利回りと信託報酬を比較してみましょう。

出典:筆者作成(2022年12月時点)

利回りの比較で表にした、米国株式の9銘柄と世界株式の10銘柄をグラフにしました。

利回りが高くても、信託報酬が高いと長期投資の資産形成に影響が出ます。

長く支払う信託報酬は、なるべく低いものを選ぶのが正解です。

今回集計した中では、1番高い利回りの商品が1番低い信託報酬でした。

米国株式
商品名
3年
利回り
信託報酬
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)18.28%
(1位)
0.0968%
(1位)
2022年12月時点
世界株式
商品名
3年
利回り
信託報酬
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス16.11%
(1位)
0.1023%
(同率1位)
2022年12月時点

今回は、人気のあるeMAXIS Slimシリーズが、3年利回りと信託報酬で1位を占める結果となりました。

信託報酬は、証券会社のホームページから確認できるので、気になる商品があれば調べてみましょう。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

SBI証券

まとめ

今回は、投資信託を始める方が気になる利回りについて調べてみました。

対象を株式投資の商品として、過去3年間の利回りをまとめました。

この3年の中で、コロナや物価高によってこれらの商品は値下がりをしています。

ただ、そのあとは順調に回復基調になっています。

資産を増やす目的であれば、多少のリスクは取りながら株式の投資信託を活用すべきです。

今回提示した3年利回りは、これからの成績を意味するものではありません。

ただ、過去の利回りがどのくらいかは、知っておいた方が良いでしょう。

どこの市場がどれだけ伸びたのかは、参考になると思います。

今回の記事が、商品を選ぶにあたり参考になれば幸いです。

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