つみたてNISAの口座数は、一般NISAを上回る増加率で434万口座に達しました(日本証券業協会:2022年6月)。
実際に、つみたてNISAを始めようとしても、どこの金融機関に口座を開くか悩んでいませんか?
つみたてNISAの口座は1人1口座しか作れないので、最初にどこの証券会社で口座を開くかはとても大事。
つみたてNISAの商品は、どれも手数料が掛からないので、どの証券会社でも同じと思いがちです。
ただ、よく調べると証券会社による違いがあり、じっくり検討してから開設するのが良いでしょう。
これから、つみたてNISAを始める方にオススメの証券会社はSBI証券です。
理由は以下の5つの点が優れています。
- 商品(投資信託)ラインアップが豊富
- つみたてNISAで最安コスト(信託報酬)の商品がそろっている
- 積立頻度が毎月以外に毎週、毎日が選べる
- 便利なポイント機能があり、クレジットカードも積立対応
- 自動引き落としできる銀行が460行以上ある
これらの内容について、何故、SBI証券がオススメなのか次項から詳しく紹介します。
目次
つみたてNISA:証券会社の選び方
つみたてNISAとは、毎年40万円を上限に専用口座で、投資信託を20年間運用して利益が非課税になる制度です(一般には約20%の税金が差し引かれる)。
少額から長期運用に適した投資信託を購入でき、投資の初心者にも始めやすい仕組みになっています。
つみたてNISAの口座を開設できる証券会社はたくさんあります。
ただ、購入できる商品(投資信託)は各証券会社で決まっていて、1人1口座しか開設できません。
そのため、どこの金融機関で口座開設するかで購入できる商品が決まってしまいます。
よって、証券会社選びは非常に重要です。
まずは、どのような視点で証券会社を選べば良いのか示します。
証券会社の選択ポイント
つみたてNISAの証券会社を選ぶポイントとして、以下の5項目を取り上げました。
- 商品ラインアップが多い
- 低コスト(信託報酬が低い)商品がそろっている
- 積立頻度が選択できる
- ポイント機能やクレジットカードの積立ができる
- 無料の引き落とし対象の銀行が多い
これらについて、1つずつ説明していきます。
1.商品ラインアップが多い
つみたてNISAで選択できる商品(投資信託)が多いと、初心者の方は迷ってしまうのではと思うかもしれません。
しかし、それ以上のメリットがあります。
多くの選択肢があれば、自分が投資したいと思う商品が見つかりやすいです。
もし、自分が購入したい商品が分からなければ、コスト(信託報酬)が一番低い商品を選んでも良いと思います。
また、長期の運用を行うつみたてNISAでは、選択肢が多い方が将来的に投資の幅が広がります。
途中で商品の入れ替えがしたくなった時にも、豊富な商品群なら悩むことも少なくなります。
後から興味が沸いた市場の商品を購入したくなったときなどにも便利です。
2.低コスト(信託報酬が低い)商品がそろっている
つみたてNISAでは20年間の運用を行います。
そこで1番大事なのはコストです。
それにあたるのが、商品ごとに設定されている信託報酬です。
信託報酬は毎日発生して、基準価格から差し引かれています。
長期投資においては、収益を左右するので1番大事です。
3.積立頻度が選択できる
積立の頻度は、毎月1回と思っている方が多いかもしれません。
しかし、証券会社によっては、毎月の積立以外に毎週、毎日と選べるところもあります。
1カ月でも相場は大きく変化するので、商品を購入する日を固定するよりは、毎日積立にした方が価格変動のリスクを減らせます。
さらに、毎月1回購入では購入日を設定する必要がありますが、毎日積立では悩む必要もありません。
4.ポイント機能やクレジットカードの積立ができる
皆さんが日頃お使いのポイントが、つみたてNISAでも貯められると嬉しくありませんか?
つみたてNISAは20年間の長期運用なので、ポイントもバカにできません。
証券会社では、取り扱うポイントが決まっていますし、証券会社独自のポイントを設けているところもあります。
例えば、Tポイントを使っている方の場合、投資信託の月間保有金額に応じて0.1~0.5%のポイントがTポイントに溜まっていきます。
また、クレジットカードで積立金額を引き落としができる証券会社もあります。
つみたてNISAをしながら、クレジットカードのポイントも貯められます。
5.無料の引き落とし対象の銀行が多い
証券会社の口座を開いた後に、ご自身が普段使っている銀行から証券会社の口座に引き落としされた方が断然便利ですよね?
無料引き落としに対応できる銀行は多いに越したことはありません。
これも、証券会社によって異なります。
毎月決まった金額を、ご自身で入金するのは大変なので自動引き落としが便利です。
上記の5つのポイントについて、検討した結果を次に紹介します。
つみたてNISAのオススメ証券会社:SBI証券
証券会社を選ぶポイントで上げた5つの項目について、4つの証券会社を対象にまとめてみました。
SBI証券 | 楽天証券 | 松井証券 | マネックス証券 | |
商品数 | 175本 | 179本 | 172本 | 152本 |
最安商品 | 2本 | 1本 | 1本 | 1本 |
積立頻度 | 毎月/毎週/毎日 NISAギリギリ枠あり | 毎月/毎日 | 毎月 | 毎月/毎日 |
ポイント/クレジットカード | Tポイント・Pontaポイント・dポイント/三井住友 | 楽天ポイント/楽天カード | 松井証券ポイント | マネックス証券ポイント |
引き落とし金融機関 | 460行以上 | 460行以上 | 460行以上 | 全国の金融機関 |
上記の結果を項目ごとに1位:4点、2位:3点、3位:2点、4位:1点として、レーダーチャートと点数表を示します。
SBI証券 | 楽天証券 | 松井証券 | マネックス証券 | |
商品数 | 3 | 4 | 2 | 1 |
最安商品 | 4 | 2 | 3 | 3 |
積立頻度 | 4 | 3 | 2 | 3 |
ポイント/クレジットカード | 4 | 3 | 2 | 2 |
引き落とし金融機関 | 4 | 4 | 4 | 1 |
合計 | 19 | 16 | 13 | 10 |
SBI証券が1番高得点であることが判明。
よって、オススメはSBI証券です。
5の項目について、どういう風に順位をつけたか説明していきます。
1.商品ラインアップの多さ
つみたてNISAの商品(投資信託)は金融庁の審査を通過した商品です。
それぞれの証券会社でラインアップが異なります。
商品の多さについては1位:楽天証券、2位:SBI証券、3位:松井証券、4位:マネックス証券の順です。
大手銀行が1桁から2桁の商品数と比べると、4社ともたくさんの品揃えになっています。
まだ、購入する商品を決めていない人は、ラインアップが多いところを選ぶことをオススメします。
もし、すでに購入する商品が決まっている場合は、その商品があるかを事前に確認してください。
2.低コスト商品
同じ商品を扱っている場合もありますが、各社の最低信託報酬の商品を表に整理してみました。
最安商品 | 信託報酬 | 市場 | |
SBI証券 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | 米国 |
SBI証券 | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | 0.0938% | 米国 |
楽天証券 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.0968% | 米国 |
松井証券 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | 米国 |
マネックス証券 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | 米国 |
SBI証券は他社と異なり2本の最低信託報酬の商品を持っています。
この2本は、つみたてNISA全体で信託報酬が最安の0.0938%の商品です。
松井証券とマネックス証券も同じ商品を扱っていますが1本だけです。
よって、順位をつけると1位:SBI証券、2位:松井証券&マネックス証券、3位:楽天証券となります。
3.積立頻度
毎日積立ができるのは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3つです。
前項で説明しましたが、毎日積立のメリットは高値で購入するリスクがなくなることです。
すなわち、毎日積立ができる証券会社の方がリスクを抑えるのに有利になります。
さらに、SBI証券では「NISA枠ぎりぎり注文」という機能があります。
これは、つみたてNISAの年間投資枠をギリギリまで使うように、購入金額を自動設定してくれるもので、初心者にはとても便利です。
順位をつけると、毎日積立がありプラス「NISA枠ぎりぎり注文」が使えるSBI証券が1位。
次に、毎日積立がある楽天証券とマネックス証券が2位。
4位は毎月積立しかない松井証券としました。
4.ポイント/クレジットカード対応
4社とも何かしらのポイントを設定しています。
その中で1番便利なのは、Tポイント、Pontaポイント、dポイントの3つを対象にしているSBI証券です。
私は最初にTポイントを登録していましたが、dポイントがSBI証券に追加されたので、dポイントに変更しました。
dポイントは貯まると普段使いがしやすく、コンビニ、ガソリンスタンド、ファミレスなどでdポイントを使っています。
楽天経済圏を利用している方は、楽天ポイントが貯まる楽天証券は便利かもしれませんね。
また、クレジットカードを使った積立ができるのは、SBI証券と楽天証券になります。
クレジットカードで引き落としされると、知らない間にクレジットカードのポイントも貯まりやすくなります。
順位は3つのポイントに対応してクレジットカード対応もしているSBI証券が1位。
2位は通販で貯められる楽天ポイントがあり、楽天カードも対応している楽天証券。
3位は独自のポイント制度を持っているが、クレジットカードで購入ができない松井証券とマネックス証券としました。
5.引き落とし金融機関
対象とした4つの証券会社では多くの金融機関が対象となっています。
私のように地方に住んでいて、地元の信用金庫を使っている場合などは、対象になっているかを事前に確認した方が良いでしょう。
SBI証券、楽天証券、松井証券は、ホームページから対象金融機関のリストを見つけることができます。
SBI証券、楽天証券、松井証券はほぼ同じ金融機関数なので同率1位とします。
ただ、マネックス証券はホームページから対応金融機関が見つからないので4位としました。
上記の結果からSBI証券をオススメします。
私は実際にSBI証券を使っていますが、商品の豊富さと初心者に便利な機能(NISA枠ぎりぎり注文)などで重宝しています。
日常的にdカードを使っているので、ポイントが貯まるのもうれしいです。
では、実際にSBI証券を使っている私が不便と思うことはないのか?
そのあたりを、次の項から説明します。
SBI証券の不便なところは?
SBI証券のつみたてNISAで商品を購入している私が、不便に思うことを取り上げてみます。
ホームページが煩雑で分かりにくい
階層がいくつもあるので、欲しい情報がすぐに見つからないことがあります。
具体的には、つみたてNISAで人気の商品ランキングや商品検索の画面にたどり着きにくいです。
ここは、慣れが必要になります。
メンテナンスが多い
土日のメンテナンスが多い感じがしています。
平日は仕事が忙しいので、土日にホームページで確認したいと思ってもメンテナンスで、それができないことがあります。
もちろん事前に通知は来ますが、「あれ?今日メンテナンスだったんだ」ということが何度かありました。
他の証券会社のメンテナンス頻度と比較していませんが、もしかしたら多いのかもしれません。
まとめ
今回は、つみたてNISAのオススメ証券会社についての記事を書きました。
結論としてオススメの証券会社はSBI証券です。
5つの項目で比較して1番点数が高かく、実際に使っている側からみても便利なところが多いです。
具体的には以下の内容でした。
- 175本の銘柄を取り扱う(2022年3月)
- つみたてNISAで1番の最安商品を2本扱っている
- 毎日購入とNISA枠ぎりぎり注文の両方が可能
- Tポイント、PONTAポイント、dポイントの3つを扱っている
- SBI証券の引き落とし銀行が460行以上もある
そんなSBI証券でも不便なところがあります。
ホームページの煩雑さとメンテナンスが多いことです。
ただ、それを上回るメリットがありますので、これからつみたてNISAを始める方にSBI証券はオススメできます。
まずは、資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。
SBI証券を詳しく見るオススメ証券会社
SBI証券
- ネット証券No.1の口座数
- つみたてNISAの商品数は業界トップクラス
- つみたてNISAでdポイント、Ponta、Tポイントのいずれかと提携すればポイントが貯まる
管理人もdポイントを登録していて、つみたてNISAで毎月ポイントをゲット!
楽天証券
- 新規口座数No.1
- 楽天カードのポイントでつみたてNISAの利用可能(口座開設必要)